上の写真を撮ったのがデジタルトイカメラ「VQ1015 Entry」 。一時期はiPhoneに取って代わられてて持ち歩いてなかったが、最近また使い出している。
LOMO LC-Aなどのトイカメラが世に出始めた頃、その独特の写りにとても惹かれたが、けっこういいお値段。しかもフィルムはほとんど使わなくなってたし、うーん、買ってもどこまで使うかなあ……と悩み続けた。
そんな時このVQを友人が持ってるのを見て「これだ!」とネットで調べすぐに購入。
ワクワクしながら実際に使ってみると、なんともまあ手がかかることかかること(笑)。
まず、シャッターボタンを押してから画像書き込み終了?の合図の電子音まで時間かかりすぎ!(3~5秒ぐらい) 最初のうちは(ホントに撮れてるのかな?)と不安になることしきり。
さらには暗いところがめっぽう弱い! まあこれはこのレンズと130万画素の性能からして仕方ないけど、ちょっとうす暗い居酒屋なんかではもうなにが写ってるんだかさっぱりわからない。
だけど楽しいんだよ、これ。
一応付いてるファインダーはほとんど役に立たず、構図はほぼあてずっぽう。さらにはデジカメだけど液晶モニターがついてないので、パソコンで開いてみるまでどんなふうに写ってるかわからない。
でも、いつもは構図命!でカッチリした写真が多いので、散歩などの時には逆にラフに気楽に撮れるのも楽しいし、その場で確認できないのは銀塩カメラの頃の「どんなふうに写ってるかなー?」というワクワク感を思い出させてくれたりする(ちょっとだけね)。
そして何と言っても気に入ってるのが、光が流れて滲み出すこの写り(上の写真だと電柱の真ん中から下のあたりとか)。この感じが、もう大好き。
iPhoneのトイカメラ系アプリでもこういう感じは出ない(と思う。もしかしたらそこまでシミュレートするものもあるのかな?)。たぶんレンズが良すぎてしまうんだろう。
また最近のトイデジカメも、画素数の少なさや画像処理的にトイっぽい感じは出てても、このようなチープなプラスチックレンズによって引き起こされる光の滲みや歪みの味わいがあるものは見かけない。
つまりデジタル的にトイなのではなく、光学的にトイなところがとても気に入っているわけなのです。
そしてもうひとつ。なにより、カメラを向けられた人が笑顔になるところ。
以前、飲み会で一眼レフを友人に向けたところ「けっこう威圧感あるよねー」と言われ、なるほど、そう感じる人もいるよなあと気がつかされた。
でもこれだと「なに、そのグリコのおまけみたいなカメラ?(笑)」となるんだよね。あまりにもチープで冗談みたいなカメラだから、向けられると誰でもつい笑っちゃう。でもそれってけっこう大事なことなんじゃないかな、とも思うわけです。
だからこれでどんどん人を撮ろうと思ってます。もし僕がこのカメラを向けたら、「なにそのオモチャ?(笑)」って笑いながら、写真を撮らせてくださいね。
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