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2012/06/08 / Rocketman3

photoblog_020 夏の地図

夏の地図

気がつけば6月に入った。やがて入梅し、それが明ければまた夏がやって来る。

夏は好きだ。もちろんそれ以外の季節も好きだが、夏の太陽光のもとではすべての色彩が勢いよく輝いて見えるのがいい。そうした光景をファインダーを通して眺め、少しだけ露出を高めにして写真に収めると季節を強く感じることができる。

真夏の陽射しが強い日に、町全体が白くかすんだように見えるのも好きな光景だ。

漫画家の山田章博(最近はイラストレーターとしての仕事が多いようだが)の短篇作品の中に、「町全体が午睡をしているような時間」というようなキャプションがついたワンカットがあり、とても気に入っている。どこか南仏を思わせるような岬の避暑地の町角で、建物や路地にかかるひさしが白く輝いていて、でも誰もいない、そんな光景だ。

「午睡」には「ひるね」とルビが振ってあったように思うが、この「午睡」という字面も、暑くて気怠く、しんと静まり返った町の雰囲気にあっている。いつの頃からか、そんな町の光景を撮りたいと思っているのだが、なかなか思うようなものが撮れないでいる。

以前に奄美大島の港町で撮った写真は、自分でも気に入ったものだった。南仏というよりは沖縄に近い光景ではあったが、強烈な陽射しのした、誰もおらず静まり返った路地にラジオの音声だけがどこからかかすかに聞こえてくるという、絶妙の光景であった。残念ながらその時の写真の所在が、今はわからないのだが。

この写真を撮ったのも初夏の暑い日だった。たぶん日暮里のあたりではなかったか。陽射しに白くかすみ静まり返った町を歩いていると、古い民家を青いトタンの塀がぐるりと囲んでおり、勢いよく茂った木の緑が影を落としていた。鮮やかな青と影の対比が美しく、何枚か写真に収めた。

そのなかで全体ではなく部分を切り取ったこの写真を見ると、青い部分が海のようであり暑い日差しの中で涼しげであったので、こんなタイトルを付けてみた。

 

 

 

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