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2011/01/27 / Rocketman3

映画『ソーシャルネットワーク』を観て ~もうひとつのドットコム・ストーリー

映画が終わりエレベーターで乗り合わせた女性ふたりが「なんかすごかったねー」「ねー!私たちが知らない世界ってあるんだねー」と言っていた。

僕は仕事の関係もあって普通の人よりは早くからfacebookの事を知っていたし、下記のような記事も事前に読んでいたので、そういう意味ではピュアな観客ではなかったんだろう。

Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグってどんな人?

結論から言ってしまうと、とにかく2時間退屈せずに観ることができた。

ストーリーの冒頭、彼女とケンカ別れしたマークが、軽く酔った頭で閃いたアイディアをもとに、ものすごい勢いで大学寮のサイトをハッキングして写真を集め、さらにコードを書きあげていく様は、これから始まる「新しい世界を作った男」のストーリーへの期待をいやがうえにも盛り上げるものがあった。僕はコードなんて書いたことがないし、ましてやハッキングなんてしたこともないので余計にそう思えたのかもしれないけれど。

一方で、(ネタバレになるのでくわしくは書かないが)あのラストはなぜかしっくりとこない。最初は「ふふん、なるほど、いい感じかなー」と思ったのだがエンドロールを観ているうちに「なんか違う…」と思い始めた。帰り道につらつら考えているうちに、どうやらそれまでのストーリーとマークの描写の流れに対して、「取ってつけたような」アメリカ映画的締め括りの匂いを感じたのだと気がついた。

そして、実はこの映画を観ようと決めた時からずっと頭の中にある小説のことがあった。それがこれ。

『夢があるなら追いかけろ―世界を相手に勝負した起業家の成功と失敗』
エルンスト・マルムステン

2003年の7月だから7年半ぐらい前に一度読んだきりになっているが、当時のメモを読むと読後にかなり興奮したのを思い出す。ストーリーは1997年を舞台にしているので2004年スタートのfacebookより7年も前。当時はまだSNSはおろかBlogすらなかったけれど、インターネットの急速な普及で後のドットコム・バブルへと繋がっていく、すべてが急速な手探りで拡大していった頃。

facebookが今をときめく大サクセス・ストーリーなのに対して『夢があるなら追いかけろ』は同じように急成長したが、結果的にドットコム・バブルの徒花として散っていった男の実話ストーリー。そういうアン・ハッピーエンドのほうに惹かれてしまうのは僕の性向なのだろうか(自分が事業立ち上げメンバーとして関わったふたつめの会社が清算された後に読んだというのもあるけれど)。

ただ確実に言えることは、『ソーシャル・ネットワーク』は観ている2時間のあいだ退屈はしなかったが、『夢があるなら追いかけろ』は500ページを一気に読み込むほどエキサイティングでスリリングだったこと。そして『ソーシャル・ネットワーク』は笑いもしなければ泣きもしなかったけれど、『夢があるなら追いかけろ』は少しだけ涙が出たこと。

映画『ソーシャル・ネットワーク』を観て何か感じるところがあった方は、ぜひ『夢があるなら追いかけろ』も読んでみてほしいと思う。

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