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2006/02/07 / Rocketman3

初恋の嵐 「真夏の夜の事」

ふと思いつき、mixiで「初恋の嵐」コミュを検索してみたところやっぱりあった。そのなかのトピックのひとつにこの曲のプロモーションビデオについてのものがあり、見てみたいのに見ることができないという方々がいらっしゃった。

このプロモーションビデオは本当にすばらしい作品で、僕も初めてみたときにはあまりの感動から日記に書いていたので、それをお蔵出ししたいと思う。

PVを見たくても見られない方や、これまで「初恋の嵐」というすばらしいバンドを知らなかった方が出会うきっかけとなればとてもうれしい。

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2002/08/29 Thu

ひょんなことから [初恋の嵐] というバンドの曲「真夏の夜の事」のプロモーションビデオをストリーミングで観た。このバンド、メジャーデビュー直前でボーカル&ソングライティングの、まあ言ってみれば中心メンバーが夭折してしまったとのこと。

サウンドは70年代のジャパニーズロック風のミディアムテンポの曲でサビの「これは想像のこと 意味などない」というあたりが印象的なのだが、それ以上によかったのがPV。山本太郎と緒川たまきが出演する70年代の匂いがプンプンする約9分のショートフィルム。ラジカセ、カセットテープ、8ミリカメラ、ウオークマン、緒川たまきのワンピース、と時代を感じさせる小道具のオンパレード。

部屋でラジカセを聴いている山本。タバコに火をつける。「これは想像のストーリー などではない」という声。テープを止めて取り出し封筒に詰める。

出掛けにアパートのポストにカセットテープ(この曲が入っているのだろう)が入っているのを見つけた緒川は電車の中でそのテープをウォークマンで聴く(ヘッドホンも時代物)。

山本は売人からカセットテープを買う。これが緒川に贈ったテープなのかな? 部屋を飛び出して雨の中、町を駆け回る(逃げ回る?)山本。外国?の街並みの写真を眺め微笑む。

途中ところどころにふたりがお互いを撮影しあった8ミリフィルムの映像(お互いを8mmで撮りあう、線香花火、小さな食卓、風に揺れる白いカーテン…)がインサートされる。

コインランドリーに入り、着ていたシャツとバッグの中のお札を乾燥機に放り込む山本。緒川はテープを聴いているうちに涙ぐむ。再びシャツを着て金をバッグに入れた山本はコインランドリーを出ようとしたところで売人に見つかりナイフで腹を刺されてしまう。ここが曲の一番クライマックスである間奏後のドラムのフィルがブレイク気味に入る「これは想像のストーリー 意味などない」とシンクロし、それにあわせて山本、緒川、昔のふたり、線香花火などの映像がフラッシュバック。

売人の金を奪い、緒川と写真の中の街へ行くつもりだったのだろうか。そばの水道で手を洗いバッグを持って立ち去る売人。何かをつかもうとして手を差し出す山本。8mmのフィルムの中で緒川に向かって手を差し出す山本。涙ぐみながら歩道橋を渡る緒川。その姿がふっと消える。(BGM「これは想像のストーリー などではない」) 腹を押さえながらどこかへ行こうとする山本。

冒頭と同じシーンで部屋の中でタバコに火をつける山本。

「これは想像のストーリー 意味などない」という声。

テープを止めようとしてずり落ちる指先。ラジカセにつく血の跡。ふたりの8mmフィルムの映像が続く。

曲の切なさを強烈に増幅する映像でとてもよかった。こういう作品を見るとショートフィルムというジャンルの可能性を感じる。必ずしもストーリーの全てを語るわけではない。以前から好きなようにストーリーの途中から始まり途中で終わってしまうようなイメージ。説明が少ないのでストーリーの細部まではわからないのだが、その分想像が膨らむような見せ方。セリフではなく歌がうっすらとストーリーを語っていくのがいいのかもしれない。

それにしてもやっぱり緒川たまきはこういうはかなげな役がとても似合う。色白でショートカットにワンピースというのがまた非常によい。アルバムにはCD ExtraとしてPVが入っているのだが残念ながらこのPVではない。これが入っているんだったらアルバム買ってもいいのだが…。

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けっきょくこのあとアルバムを買ってそのままもう何べん繰り返して聴いたかわからない。

僕はもともとロックの初期衝動的なサウンドが好きなので、バラードはそれほど好きというわけではない。ただしこのバンドに関してはバラード曲のほうが圧倒的に美しくすばらしいと断言できる。

(夭折してしまった)西山のボーカルはフレーズの語尾がすうっと空気中に吸い込まれて霧散してしまうような印象を僕に思い起こさせる。もともとセンチメンタルな感情で語られる運命を担ってしまったバンドではあるが、そうしたことを差し引いても本当にすばらしいバラードが詰まったアルバムであり、ひとりでも多くの人が聴いてくれることを切に願う。

そして、もしこのPVを入手できる手段をご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてください。よろしくお願いします。

▽公式サイト
http://hatsukoinoarashi.edisc.jp/

 

 

(→ コメント@旧ブログへ)

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