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2005/02/21 / Rocketman3

ドットコムバブルに散った情熱と狂乱の記録

なかなか書けないので、ちょっと過去メモからお蔵出し。

『夢があるなら追いかけろ―世界を相手に勝負した起業家の成功と失敗』
エルンスト・マルムステン著

★★★★
読み出したら止まらず、500ページを一気に読んでしまったほど、とてもおもしろかった。まさにドットコム・バブル時代のあだ花だったんだろうな。まだサービスがスタートしていないにも関わらず、1億ドル(=ざっと100億円だぜ)の投資が集まってしまう恐ろしさ。グローバルなサービス目指して立ち上がり前から5カ国にオフィスを構えて350人の社員を集めてしまう恐ろしさというかなんというか。通常の感覚からすると考えられないが、IPOで株価が高騰していたあの時代だとそれがありえてしまったんだろうな。

印象的だったのはやはりいかに投資を集めるかという奮闘ぶりと、事業を起こしていく上での人間関係の生々しさ。

『もう手遅れだ……この言葉を耳にしたとき、ぼくははじめて理解したんだと思う。ぼくらの生活の中心だった boo が、ぼくらが愛情といってもいいほどの情熱を注ぎこんできた boo が、あとほんの数時間でこの世から消滅してしまうことを。パニックを起こすまいとしたが、全身の感覚が麻痺していくのがわかった。頭の中に、昼夜の別なく熱心に働いてくれたスタッフの顔が浮かんでくる。そして、ぼくらの未来を信じて、1億3000万ドルもの資金を出資してくれた投資家たちの顔も。2年にわたる作業、海外の5ヶ所のオフィスに、総勢350名のスタッフ。ぼくを信じてついてきてくれたみんなをついに路頭に迷わせることになってしまった。ぼくはなにをしでかしたんだ? どうしてこんなことになってしまったんだろう?』

というプロローグのあと、すべての始まりから夢のような疾走の日々は語られていく。複雑極まりないグローバルなビッグプロジェクト、銀行や投資家たちとの丁々発止のやり取り、休むことなど知らないかのようにそれら難問に挑んでいくエルンストやカエサ、パートリックなどのスタッフたち…。このあたりの情熱にはちょっと感動した。

自分が愛情をささげてきたWebサイトが閉じられるというのはどんな気持ちなんだろう? 読み終わって最初のページにある『booを愛してくれたみんなへ』というひとことを見て、少しだけ涙が出た。

あの頃のネットビジネスに関わったことのある人ならぜひ一読をお薦めします。

 

 

(→ コメント@旧ブログへ)

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